海上保安庁長官を務められた中島 敏様による講演会の開催

2024年10月

去る10月16日、2016年~18年に海上保安庁長官を務められた中島 敏様をお招きし、「海をつなぐ ~海上保安能力向上等の推進~」と題した講演会を、青山のホテルアジア会館で開催しました。当日はこれまでと同様に会場参集とWeb聴講のハイブリッド方式とし、会場には約30名、Webからも十数名の方々が参加登録されました。

本講演では、まず海上保安庁の概要、及び海上の「法執行」を担う海上保安庁と「防衛」を担う海上自衛隊との基本的な違いについて、説明がありました。その後、「法執行機能」について、尖閣諸島周辺や南シナ海での具体的事例を示しながら、係争水域等において緩衝機能を有する海上保安能力の強化の必要を強調されました。また、フィリピンを含む各国の海上保安機関との連携・協力の重要性と、その中で海上保安庁が果たしている指導的役割を詳細に説明され、最後に、「次世代に平和で豊かな海をつなぐ」ための「海洋状況把握 MDA」の考え方と海上保安庁の取り組みについて興味深い説明がありました。
尚、中島様は2016年に当時の天皇皇后両陛下がフィリピンを訪問された際に、海上保安庁長官、次長に次ぐ海上保安監として随行されており、カリラヤ日本人戦没者慰霊碑に赴くため、海上保安庁のヘリコプターが降下した際の臨場感のあるお話も披露頂きました。

講演内容は10月に発行予定の次号会報No.301に掲載しますので、そちらをご覧下さい。

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